男女の働き方について

男女雇用機会均等法が施行されて30年以上経ちますが、根本的な働き方は変わらないのではないでしょうか。キャリアを積んでいくとき、何らかの犠牲を払うことは往々にしてあります。もちろん男女とも仕事のために何かを諦めたりすることはあるでしょう。

しかし、男性側が犠牲を払うケースはまだ少ないように感じます。その最たるものの一つに、出産というライフイベントがあります。結婚して共働きの場合、家事の分担をし、夫婦間で助け合って仕事と家事を両立することが可能です。

しかし、出産となると、どうしても一定期間女性は職場から離れることになります。出産の間も仕事は待ってくれません。その間を誰かに引き継いだり、場合によっては出産を機に仕事を辞めるという選択肢も出てくるでしょう。働き方が多様化したとは言え、今も昔も、この問題に直面してきた女性は多いのではないでしょうか。

結婚して出産しても、育児をしながらそれまでと変わらない仕事をしている人ももちろんいますし、そうあって欲しいという希望もあります。しかし、その反面、何かを諦めて仕事をしたり、何かを諦めて結婚、出産を選んでいる人も多いというのが現実ではないでしょうか。

昨今、男女ともに結婚しないという選択肢を選ぶ人が増え、またそれが受け入れられやすい社会になりました。しかし、根本にある女性と仕事の関係は、今も昔も変わっていないということも紛れもない事実なのではないでしょうか。社会全体がもっと関心を持って、女性の働き方を考えて行く必要があるでしょう。